医療機器業界の2025年7月第3週は、国内での新製品承認発表と海外での大型M&A案件が注目を集めました。国内では遠隔医療やAI診断支援システムの進展が見られ、海外では175億ドル規模の買収案件や自律型手術ロボティクス技術への投資が活発化しています。一方、夏季のため法改正・通知関連の発表は見られませんでした。

医療機器関連

整形外科用医療機器/頭蓋形状矯正ヘルメットの地域拡大

Berry株式会社の頭蓋形状矯正ヘルメット「ベビーバンド」が長野県に初導入されました。3Dプリント技術を活用した日本製医療機器として、現在全国38都道府県、180以上の医療機関で導入されています。

<参照記事>

医療ベンチャー関連

政府支援プログラム/AI医療基盤モデル開発企業の政府支援採択

株式会社nonatが総務省の「令和7年度ICTスタートアップリーグ」に採択されました。女性と子どもに特化したAI医療基盤モデル開発を行う同社は、周産期・婦人科・産科分野での医療課題解決に取り組んでいます。

<参照記事>

医療機器が関連する補助金

製造設備投資支援/再生・細胞医療関連製造設備投資支援

経済産業省が「再生・細胞医療・遺伝子治療製造設備投資支援事業費補助金」の採択結果を発表。通常枠6件、新技術導入促進枠7件の計13件が採択され、総額383億円の支援が実施されます。

<参照記事>

研究開発支援/AMED医療機器開発ガイダンス事業

日本医療研究開発機構(AMED)が「次世代型医療機器開発等促進事業(医療機器開発ガイダンス事業)」の公募期間を延長。1課題当たり年間1,000万円~3,500万円の研究開発費支援を実施しました。

<参照記事>

海外市況

M&A/175億ドル規模の診断事業買収

Waters CorporationがBD社の生命科学・診断事業を約175億ドルで買収すると発表。規制された高容量検査市場に焦点を当てた統合により、総対応可能市場が約400億ドルに倍増する見込みです。

<参照記事>

ロボティクス技術買収/整形外科ロボティクス技術の買収

Zimmer BiometがMonogram Technologiesを約1億7700万ドルで買収。CTベースの半自律型AI誘導全膝関節置換術ロボット技術を取得し、完全自律型手術ロボットを提供する初の整形外科企業を目指します。

<参照記事>

弊社について

一般社団法人薬事支援機構(RSO)は、「未来の医療を支える技術の実現をサポート」というビジョンのもと、医療機器の薬事領域に特化したコンサルティングサービスを提供しています。

SaMD(Software as Medical Device)、レーザー等の能動機器、カテーテルをはじめとした非能動医療機器など、幅広い医療機器を対象に、開発初期段階から承認申請後までの一貫した伴走型コンサルティングを行っています。

医療機器業界の複雑な規制環境において、お客様の製品が円滑に承認を得るためのプロフェッショナルなサポートを国内向けに展開。製品の特性や開発フェーズに合わせた最適なアドバイスと戦略を提供しています。
詳細なサービス内容や個別のご相談については、当サイト下部の問い合わせページよりお気軽にご連絡ください。

    お問い合わせはこちらから

    一般社団法人薬事支援機構は医療機器専門の薬事コンサルティング会社です。
    医療機器の薬事申請やQMSでお困りの際にはこちらからお問い合わせください。

    ご相談内容
    必須

    お名前
    必須

    メールアドレス
    必須

    お電話番号

    御社名
    必須

    メッセージ本文
    必須